在宅ワークが増えるにつれて、部屋の中でいちばん長く過ごす場所が、自然とデスク周りになりますよね。だからこそ、配置にはこだわりたいものの、実際に検索してみると、広い部屋や完成度の高い写真ばかりで、縦長1Kの現実に当てはめにくいと感じることも多いと思っています。
そこで今回は、よくある縦長1Kの間取りを想定し、玄関からキッチン、居室、ベランダまでの流れの中で、デスクをどこに置いているのかを、ルームツアーのような形でまとめてみました。広さはだいたい7畳前後を想定しています。キッチンは廊下型で、居室まで一直線につながる、いわゆる縦に細長いタイプです
先に全体像をお伝えすると、目指したのは、狭いけれどごちゃごちゃしていない状態でした。そのためデスクは、居室の入口寄りの壁側に寄せています。キッチンとほどよく距離を取りつつ、通路を細くしすぎない位置です完璧な正解ではありませんが、このくらいなら自分の部屋でも試せそう、と感じてもらえるラインを意識しています。




縦長1Kの部屋全体レイアウトと生活動線の考え方
縦長1Kのレイアウトを考えるとき、いちばん最初に意識したのは、家具の配置そのものよりも、人がどう動くかでした。玄関から入って、キッチンで簡単な作業をして、居室に入り、ベランダへ向かう。この一連の流れが、できるだけ止まらず、引っかからずにつながるかどうかを軸にしています。デスクは長時間座る場所なので目立ちますが、実際の暮らしでは通路や曲がり角の使いやすさのほうが、じわじわ効いてくる印象です縦に細長い部屋ほど、どこか1か所を詰めると、毎日の動作が少しずつ窮屈になります。そこで今回は、居室の広さを最大化するより、玄関からベランダまでの動線が自然につながるかどうかを優先して考えました。
- 玄関から居室までを一直線で歩けるか
- キッチン前で立ち止まらずにすむか
- ベランダへの動線を家具で折っていないか
- 通路幅が60cm以下になっていないか
よくある縦長1Kの間取りを言葉で整理する
よくあるパターンを言葉で描くと、こんな感じです。
- 玄関を開けると、すぐに細めの廊下
- 右か左にミニキッチンとコンロ
- そのまま進むと居室のドア
- 居室は窓とベランダが突き当たり
- 収納は居室入口付近のクローゼット
このタイプ、デスクを置ける候補が意外と限られます。窓側は明るくて人気だけど、ベランダへの通路をつぶしやすい。入口側は暗くなりがちだけど、生活動線は作りやすい。
今回のレイアウトで大事にした4つの優先順位
自分の中で整理した優先順位は、だいたい次の順でした。
- 通路が細くなりすぎない
- キッチンのにおいと距離を取りたい
- 配線が見えにくい
- 目に入る景色がうるさくない
正直なところ、全部を完璧に叶えるのは難しかったです。なので、優先度の低いところは割り切る前提で進めました。
玄関からベランダまでを歩くように見るルームツアー
ここからは、玄関から実際に歩いていくような目線で書いていきます。朝に外出するとき、買い物から帰ってきたとき、洗濯物を持ってベランダへ向かうときなど、日常の動きをなぞりながら見ていくイメージです写真がなくても頭の中に間取りが浮かぶように、通路の幅や家具との距離感は、できるだけ数字を交えて書いています。縦長1Kは感覚だけで読むと広く見えがちなので、何cmくらい余裕があるのか、逆にどこがギリギリなのかも含めて、そのまま真似できる現実的なサイズ感を意識しました。自分の部屋に置き換えながら、読み進めてもらえるとうれしいです

ここから先は間取り図を見る気分で読むのがおすすめです自分の部屋と照らし合わせながら、玄関からベランダまでを頭の中で歩いてみてください。
玄関まわり|通路幅80cm前後を死守する意識
玄関を開けたら、靴を脱ぐ場所があって、そこから細い廊下に入ります。廊下幅はだいたい80cm前後の想定ですここが詰まると、毎日ちょっとしんどいです
玄関の壁には、薄めのフックと小さなトレーを付けたくらい。あれこれ置かないのがポイントでした。外から帰ってきた時に、荷物を一時置きする場所がないと散らかるので、玄関脇に小さめの折りたたみ台だけは置いています。
キッチンゾーン|においを避けやすい距離感と向き
廊下を進むと、ミニキッチン。コンロは1口か2口で、換気扇はあるけど強くはない想定です
自分が気にしたのは、デスクがキッチンに対して真正面にならないことでした。においって距離だけじゃなく、空気の流れと向きの影響も大きい気がします。
- デスクが廊下方向を向く キッチンの空気がまっすぐ届きやすい
- デスクが居室の壁方向を向く 直接の流れを避けやすい
この感覚は主観です。ただ、料理の頻度がそこそこある人ほど、向きの工夫は効くかもしれませんね。
居室入口付近にデスクを置いた理由
キッチンを抜けて居室のドアを開けると、部屋の入口に小さな余白があります。クローゼットが入口近くにあるタイプだと、ここは動線が集中する場所です。
自分の配置はこんな感じです。
- デスクは居室入口寄りの壁側
- デスクの奥行は55cm前後
- 幅は110cmから120cmくらい
- 座る向きは壁に向かう
入口からデスク背面までの距離は、だいたい60cmから70cmくらいを確保したいところ。これを削ると、通路が一気にストレスになります。
入口寄りにした理由は3つあります。
- キッチンとの距離を取れる
- ベランダの通路を残せる
- 配線を入口側の壁にまとめやすい
一方で、入口寄りは暗くなりやすいです。なので照明は少し工夫しました。
居室中央|ベッドとデスクの距離感のリアル
縦長1Kで悩むのは、ベッドの位置だと思っています。今回はシングルベッドを想定して、窓側の壁に沿わせます。
そうすると、部屋の中央に細長い通路が残ります。この通路をつぶさないことが、全体のごちゃつき回避につながりました。
デスクを入口側に寄せると、ベッドとの距離はだいたい80cm前後になることが多いです。この距離、近いけど意外と暮らせます。ただし、椅子を引くときにベッドに当たりやすいので、椅子のサイズは要注意でした。
窓とベランダ|通路を残すことで感じた余白
窓側は採光が良くて、デスクを置きたくなる場所です。でも縦長だと、窓際にデスクを置くほどベランダの出入りが面倒になります。
自分はベランダに洗濯物を干すタイプなので、ここは通路最優先にしました。
- 窓前は空ける
- ベランダに出る動線を直線で残す
- 物干しの下にモノを置かない
こうしておくと、洗濯の時の気分が少しラクになります。断定はできませんが、自分自身はそう感じています。
デスク周りの配置実例|机の向きと視界の整え方
デスク周りは、この部屋の中でいちばん「性格」が出る場所だと思っています。広さや間取りが同じでも、机の向きや置き方、視界に何が入るかで、居心地はかなり変わります。今回は、できるだけ長く座っても疲れにくく、かつ生活感が前に出すぎない配置を意識しました。縦長1Kの場合、デスクの位置はどうしても通路やベッドと近くなります。そのため、視線の抜けや圧迫感を減らす工夫がないと、数日で窮屈に感じやすいです自分は「何が見えるか」「どこまでが仕事の領域か」を言葉で整理しながら配置を決めました。結果として、派手さはありませんが、毎日使う前提では落ち着く形に近づいたと感じています。



デスク周りは写真映えよりも、毎日使ったときの感覚が大事ですこの章では配置そのものより、考え方のヒントとして読んでもらえると参考にしやすいと思っています。
デスクの向きを壁向きにした理由
壁向きの良さは、視界が静かになることです。余計な物が視界に入らないだけで、狭い部屋でも落ち着きが出ます。
狭部屋ワークラボの空気感で言うなら、仕事道具感のあるブルー系を差し色にして、30〜40代でもうるさくない落ち着きに寄せました。
- デスクマットはくすんだ青
- 小物は黒かグレー
- 木目は明るすぎない色
色は好みなので、真似しなくて大丈夫です。ただ、色数を増やしすぎないのは効きました。
迷った配置案1|窓際デスクという選択肢
窓際にデスクを置く案も最後まで迷いました。
- 良さそうな点
-
- 明るくて気分が上がる
- 圧迫感が減る
- 気になった点
-
- ベランダ動線が曲がる
- 冬は窓の冷気が気になるかも
- 料理のにおいが部屋奥まで流れる時に、戻りにくい
自分はベランダ動線を優先したので、今回は見送りました。
迷った配置案2|廊下側にデスクを出す案
キッチンと同室というより、廊下にデスクを出す発想です。小さなカウンターや折りたたみ机でやる人もいます。
- 良さそうな点
-
- 居室が広く使える
- 仕事と生活を分けやすい
- 気になった点
-
- 通路が完全に詰まる
- 料理中に落ち着かない
- 電源や照明が取りにくい
短時間の作業には合うけど、在宅ワークの主戦場にするのは自分には難しそうでした。
配線と収納の工夫|縦長1Kでごちゃつかせない現実解
縦長1Kでデスクを置くと、どうしても後回しになりがちなのが配線と収納です机や椅子は目につきやすい一方で、コード類や細かい物は、とりあえず見えないところに押し込んでしまいがちですただ、この部屋の広さだと、少しの油断で一気に生活感が前に出ます。そこで意識したのは、きれいに隠すことよりも、散らかりにくい置き方にすることでした。配線は動かさない前提で固定し、収納は使う頻度ごとに置き場を分ける。完璧さよりも、戻しやすさを優先したことで、結果的にごちゃつきにくくなったと感じています。



配線と収納は一度整えると、その後の暮らしがかなりラクになります。見た目よりも、戻しやすさを基準に読むとヒントが拾いやすい章です。
配線は居室入口側に寄せて目立たせない
配線は、見えるだけで散らかった印象になります。今回の配置だと、入口側の壁に電源がある想定なので、ここに寄せるのが素直でした。
やったことはシンプルです。
- 電源タップはデスク裏に固定
- 余ったコードは束ねて床に落とさない
- ケーブルは壁沿いに這わせる
高い機材を買うより、固定と束ねるが効きます。ここはお金より順番でした。
収納は3層構造で考えると迷いにくい
狭い部屋だと、収納を一箇所に集めると取り出しにくいです。なので、自分は用途で3層に分けました。
- デスク上 その日使うもの
- デスク下 週に数回使うもの
- クローゼット 月に数回以下のもの
デスク下はキャスター付きの小さなワゴンを想定します。便利だけど、通路が狭い人には合わないかもしれませんね。ワゴンの出っ張りで、足をぶつけやすいからです。
キッチンと居室の境界に小さな定位置を作る
キッチンと居室の境界付近に、小さな棚をひとつ置く想定です。ここは便利だけど、油断すると散らかるポイントでもあります。
自分はあえて置くものを決めました。
- 消臭スプレーか消臭シート
- 仕事に持ち込まない食材や調味料は置かない
- 郵便物の一時置きはここに集める
におい対策は主観ですが、境界に消臭系を置くと気持ちが整います。心理的な安心が大きいのかもしれませんね。
予算感と揃える順番|一気に整えなくていい理由
縦長1Kのセットアップは、最初から全部まとめて揃えようとすると、金額的にも気持ち的にもなかなかしんどくなりがちです自分も最初は、あれもこれも必要に見えてしまい、情報だけが先に増えていきました。ただ、実際に暮らしながら感じたのは、最初に必要なのは完成形ではなく、最低限ちゃんと使える状態だということです通路が通れて、無理のない姿勢で座れて、電源が足りる。この3点が満たされていれば、あとは生活しながら少しずつ足していく方が、結果的に失敗が少なかったです自分もデスクと椅子だけ整えた状態から始めて、違和感が出たところを順番に調整していきました。



予算や時間に余裕がないときほど、段階的に整える考え方は相性がいいですこの章は、全部そろえなきゃと思っている人ほど、気楽に読んでみてください。
縦長1Kデスク環境のざっくり予算感
あくまで目安として見てください。新品か中古かでも変わってきます。
| 順番 | 追加するもの | 目安の費用感 | ねらい |
|---|---|---|---|
| 1 | デスクと椅子 | 2万円から6万円 | まず座れる状態 |
| 2 | 照明 | 3000円から1万円 | 入口側の暗さ対策 |
| 3 | 電源タップと配線小物 | 2000円から5000円 | ごちゃつき低減 |
| 4 | 収納ワゴンや棚 | 5000円から1万5000円 | 物の定位置づくり |
| 5 | モニターなど周辺機器 | 必要に応じて | 作業の快適さ |
自分が感じたおすすめは順番を守ること
最初から理想を狙うより、通路と作業姿勢だけ先に整える方が続きました。整ってきたら、色味や収納を足していく感じです。
お気に入りポイントと反省点|レイアウト視点で正直レビュー
ここまで配置や動線の話をしてきましたが、最後にあらためて、実際に暮らしてみて感じた良かった点と、まだ引っかかっている点を整理しておきます。レイアウトは図面上ではうまく見えても、日々の生活の中で初めて気づくことが多いです完璧な配置というより、この部屋、この暮らし方なら今はこれが現実的、という感覚に近いかもしれませんね。これから同じような縦長1Kでデスク配置を考える人が、メリットだけでなく引っかかりポイントも含めて判断できるよう、あえて正直にまとめます。
- 良かった点は、通路とベランダ動線が素直につながったこと
- 視界が整理され、生活感が前に出にくくなったこと
- 反省点は、入口側の暗さとキッチン音が残ること
- デスク背面の見え方は、今後も調整の余地あり
お気に入りポイント1|ベランダ動線が真っすぐになった
洗濯のたびに椅子をよけるのが面倒で、以前はそれが地味にストレスでした。今は通路が真っすぐなので、歩きやすいです。たぶんこの一点だけでも、配置を変えた価値はありました。
お気に入りポイント2|生活の目線が静かになった
壁向きデスクにして、視界をシンプルにしたのが効きました。狭いけどごちゃごちゃしてない、に近づいた気がします。
反省点1|居室入口側はどうしても暗くなる
照明で補っても、窓際の明るさには勝てません。昼でも気分が沈むタイプの人は、窓側配置の方が合うかもしれませんね。
反省点2|キッチンの生活音は完全には消えない
においは距離で減らせても、音は意外と残ります。湯沸かしや換気扇、冷蔵庫の音が気になる日があります。自分は慣れたけど、集中が途切れやすい人には合わないかもです
反省点3|デスク背面が通路から見えやすい
入口から見ると、デスク背面が視界に入ります。ここが散らかると一気に生活感が出ます。背面にケーブルや小物が出ない工夫は、まだ課題です
この縦長1Kデスク配置が合いそうな人
全部の人に万能ではないので、合いそうな人をまとめます。
- 料理はするけど、常にガッツリではない
- ベランダをよく使う
- 視界が散らかるのが苦手
- 完璧よりも現実的な落としどころが欲しい
逆に、窓際の明るさが最優先の人や、料理の頻度がかなり高い人は、別の配置の方がしっくりくるかもしれませんね。
まとめ|完璧を目指さない縦長1Kデスク配置の現実解
縦長1Kでキッチンと同室だと、デスクの置き場はどうしても妥協が混ざります。だからこそ、通路を守る、においの向きを避ける、配線を隠す、の3点を先に決めると迷いが減りました。
もし今の部屋で配置に悩んでいるなら、まずは玄関からベランダまでを一度ゆっくり歩いてみて、どこで立ち止まったり、体をよけたりしているかを確認してみてください。家具を買い替えなくても、机を数cmずらす、通路に出ている物を1つ減らすだけで、動きやすさは変わります。いきなり理想形を作ろうとせず、気になる詰まりを1つだけほどく。その小さな調整から始めるのが、縦長1Kではいちばん現実的で続きやすい方法だと思っています。


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